ポケモンSV シーズン12シングル 最終954位
はじめまして。
今回個人的な目標であった最終3桁を達成できたので、記念もかねて構築記事を投稿させていただきます。最後まで読んでいただけますと幸いです。
*育成ミスがあったのでレンタルは非公開にしています
構築経緯
- 今回のパーティーに至る前に、ドヒドランド、ディンカイサーフなどある程度サイクルを回すパーティーを使っていたところ5桁の闇に沈んだので対面構築を握ることにした。
- 主力となるポケモンを考えていた時、以前いろいろなカイリューを育てていた中で飛行テラバみがわりアンコカイリューの感触が良かったことを思い出し、このポケモンを使った並びが軸となる構築を作ることにした。
- 飛行テラバカイリューの構築記事を調べる中で、前期94位の方の「カイリュー+ブエナカミ+襷枠」の並びがシンプルかつ強いと感じ、この並びを拝借した。
- この方の構築記事、特に炎枠による鋼の選出抑制の部分を参考にしつつ、当時当たりまくっていた受けループへの回答としてイーユイを受け崩し特化のわるだくみ型で採用し、残り2体は基本選出が出せないときの代役を担う対面駒で揃えることにした。
- カイリューを出せないときに選出する先発要員のハリテヤマ、イダイトウを出せないときに選出するラス1枠のヒスイウインディをほぼ同時期に思いついたので採用し、型の調整を行って構築が完成した。
個体解説
カイリュー@あおぞらプレート マルチスケイル
意地っ張り191(196)-204(252+)-119(28)-102-121(4)-104(28)
テラスタイプ 飛行
アクアジェット・テラバースト・みがわり・アンコール
*c個体値17:実数値101でA2段階下降後も物理テラバになるようにしたつもりだったがミスで個体値18の個体を育成していた 最悪
調整意図
幅広い相手と撃ちあうことを想定し、火力を求めてA特化
素早さ:麻痺した最速ツツミ抜き(カイリューミラー意識)
余りの努力値できりの良い実数値191までHを伸ばし残りをBDに振り分け
多くの試合で初手において暴れてもらった、この構築のメインとなるポケモン。飛行テラバが通る相手には大体撃ち勝てる他、あくびやステルスロックなどの展開系や状態異常にみがわりアンコールがめっぽう強いため、カバルドンやヘイラッシャが怖くないのが強い。
Sラインについて、飛行テラバカイリューはASベースの調整も多いものの、竜舞を積むわけではなくS振りで抜ける相手があまりいないこと、相手の竜舞スケショカイリューに対して下からアンコールを入れたいこと、耐久が欲しい場面もそれなりにあったことからこのパーティーにおいてはHAベースの調整が上手くはまっていたと感じる。良くない点として対キノガッサが明確に不利にはなるものの、上を取っていたとしてもどのみち眠らされてしまいきついことに変わりはなく、対策枠を別に用意する方がやりやすいと考えた。
アクアジェットの枠は神速や地震と選択になるが、テラバを耐えてくる耐久振りハバタクカミ、襷発動やミリ耐えからゴーストテラスを切ってくるパオジアン、オオニューラ、テツノツツミなどに対して有効となるアクアジェットが一番強いのではないかと思う。
また、毒菱を踏まないことやみがわりによる状態異常拒否、アンコールによる行動制限、崩しを行える最低限の火力を併せ持ち対受けルでも活躍してくれた。
技構成上鋼、岩、電気タイプが厳しいが、後ろ二つはそこまで環境におらず、鋼に対しては後述の炎枠2体で選出圧をかけることで対策としていた。
(個体値調整ミスで数試合落としている気がする、なんか甘えるカミ硬いなって思ってたんだよなあ)
ハバタクカミ@ブーストエナジー こだいかっせい
図太い159(228)-66-115(236+)-156(4)-156(4)-160(36)
テラスタイプ水
ムーンフォース・たたりめ・でんじは・ちょうはつ
調整意図
HBカミのSラインの目安に最速ランド抜き(S20振り)があるためそれらを抜かせるよう実数値+2、残りHB
少しSラインを上げただけの普通のHB電磁波挑発カミ。電磁波カミミラーで割と先手を取れたのでS振りの意味はあったかなと思う。
多くの試合で2番手として繰り出し、相手の動きを妨害しつつ削りを入れてラス1のエースにつなぐ役目を果たした他、一部の相手には初手で出して挑発を入れに行った。
テラスタイプは水ウーラオスなどを意識して水としたが、先発のカイリューにテラスを切ることが多くこいつには数回しか切らなかった。
雑に強いポケモンなのであまり語ることはないが、使い続けるにつれて電磁波を打つのか、削りを優先するのかどうかを判断できるようになったのは良かったと思う。
イダイトウ@光の粉 てきおうりょく
意地っ張り195-180(252+)-86(4)-×-95-130(252)
テラスタイプ水
アクアジェット・ウェーブタックル・おはかまいり・みがわり
調整意図
なし、A特化準速
どテンプレの粉イダイトウ。ハバカミの電磁波で上を取ってラス1対決を制するのが理想的な動きだが、きつい相手にも粉麻痺みがわり運ゲでワンチャン残せるやばいポケモン。
最初は襷で採用していて、水技はウェーブタックルではなくアクアブレイク、みがわりの枠を高速移動で使っていたが、ステロ展開相手に腐りやすいことと、後述のウインディに襷を渡すことになった関係で今の構成になった。
間違いなくパワーのあるポケモンだが、トドロクツキや悪ラオス、パオジアンなどが多く選出できない場面も多かった。
ハリテヤマ@火炎玉 こんじょう
意地っ張り219-189(252+)-104(188)-×-89(68)-70
テラスタイプ鋼
調整意図
先発要員として幅広い相手と打ち合う想定でなるべく火力が欲しかったのでA特化。耐久に関しては特に意図なし。試合を重ねながら調整しようと思い適当に振り分けたまま最後まで使ってしまった。
カイリューが上から眠らせてくるキノガッサ、テラバが通らない上に鬼火を撒いてくるロトムなどに勝てなかったため、
・選出画面で鋼をあまり呼ばない(カイリューの型の関係上)
という条件を満たす、カイリューが出せないときの先発要員を探した結果このポケモンにたどり着いた。電磁波に強めであることも評価点の一つである。
テラスはハバタクカミなどに強くなり、バレットパンチの火力も上がる鋼とした。
技構成は一致技かつ回復手段となるドレインパンチ、ハバカミへの対抗手段かつ対面力を向上させる先制技のバレットパンチ、ランドロスなどの地面タイプや格闘が通らない飛行タイプ相手に打つ冷凍パンチまでは確定。
ラストの枠は当初襷つぶしや安全に根性を発動させるのに役立つ猫騙しにしていたものの、初手で対面するキノガッサやパオジアンが軒並みゴツメ持ちやゴーストタイプに引いてきて腐っていたため、ドヒドイデや毒テラスに打点を持つべく地震に変更した。
キノガッサへの安定感は失われたが、初ターンに胞子を撃たれることはついぞなかったので問題なかった。(初ターンに電磁波を撃ってくる電磁波の化け物と化したハバカミには出会った)
また、先に火傷になってしまえば毒やあくび、電磁波を気にせず繰り出せること、根性ドレパンで延命しつつ圧力もかけられることから受け寄りのパーティーとの対戦においてクッションのような役割を果たしてくれて地味に役立った。
ここまで良いように書いているが、シンプルな打ち合いにおいて数値不足(特に耐久面)を感じる、たたりめ持ちのハバタクカミがきついなど厳しい点も多く、この枠はもう少し詰めたかったとも思う。
意地っ張り171(4)-183(252+)-100-×-100-142(252)
テラスタイプ:草
調整意図
インファイト+しんそくで無振り悪ラオスを確定で落とすためにA特化+抜ける範囲をなるべく増やす準速
イダイトウでは厳しいトドロクツキ、悪ラオスなどがいる場合に選出するラス1枠かつ、カイリューにとって来てほしくない鋼の選出を抑制する炎枠として採用した。
技は特性のおかげでノーデメリットで打てる高威力一致技2つ、撃ち合いのリーチを伸ばせるしんそく、トドロクツキや悪ラオスを倒すためのインファイトで完結している。テラスタイプは4倍弱点の水、地面を半減する草にしたが一度も切ることはなかった。
シンプルに高威力技+しんそくでそれなりのリーチが取れている上、使用率も相まって襷持ちのラス1枠とは想定されにくく、なかなかの活躍をしてくれた。カバの砂で襷が潰されないのもグッド。
水ラオスに対してはしんそく以外何もできないに等しいので、対面する前に他の2体で何としてでも削っておく必要がある。
イーユイ@ラムのみ わざわいのたま
陽気131(4)-76-100-187(252)-140-167(252+)
テラスタイプ:ゴースト
調整意図
受け以外のパーティーに出す際にウーラオスを抜いておきたかったので最速、耐久調整先が思いつかなかったのでCぶっぱ
受け絶対壊すマンかつ鋼抑制用の炎枠その2。テラスタイプは地球投げ、神速を透かせるゴーストにしている。
技については扱いやすい一致技2つと受け崩しに特化するためのわるだくみまではすぐ決まった。ラスト1枠は瞬間火力を求めてオーバーヒートにしていたが、対受けループでラッキーやハピナスに後出しから瞑想で受けきられたのが悔しすぎたのでちょうはつに変更した。なお変更後受けループとは一度もあたらなかった模様。なんでや。
主な役割対象は受けループ、ドヒドチオン、キョジオーン絡み。ラムのみを持たせることでドヒド絡みのパーティー相手にはかなり強気で立ち回ることができた。一方で耐久不安からキョジオーン絡みのパーティー相手には動かしづらく勝率も芳しいものではなかったので、耐久調整を煮詰めるべきだったかもしれない。
選出する相手を絞っているため必然的に出番は限られていたが、選出せずとも圧倒的な選出圧で仕事をしてくれていたと感じる。特にサーフゴー入りには何度も当たったが、サーフゴーはほとんど選出されず、カイリューを容易に通すことができた。
選出について
・基本選出:カイリュー、ハバタクカミ、イダイトウorウインディ
構築の組み始めとなった組み合わせ。相手次第でラス1をどちらにするか考える。
カイリューにテラスを切って1~2体持って行ったあと、ハバカミで相手の切り返しを止め、ラス1で詰める。カイリューが強すぎて3タテして終わった試合も結構あった。
・硬い電気・岩タイプの選出が予想される、または初手キノガッサが予想される場合:
正直カイリューに比べるとかなりパワーが落ちるがそれでもある程度は勝てる。やることとしては基本選出とあまり変わらない。
・対受けループ:カイリューorハバタクカミ、ハリテヤマ、イーユイ
カイリューのみがわりアンコで崩すか、挑発を絡めつつイーユイで破壊するか。ハピナス・ラッキーはタイプ一致テラス+火力アップアイテムもしくは挑発がないとたとえイーユイ相手だろうが瞑想で受けきってくるため注意(2敗)。
・対ドヒドチオン、それに準ずる受けサイクル:カイリュー、ハバカミ、イーユイ
おそらく無敗。カイリューとイーユイが刺さるためかなり楽。
・対キョジオーン絡み:ハリテヤマ(カイリュー)、ハバカミ、イーユイ
相当きつい。選出が歪み、キョジオーンを選出しなかった相手にシンプルに押されることも多い。
苦手な相手
・キョジオーン
選出のところでも書いたが選出が歪むのと、対策不十分でほとんど勝てていない。プレイヤーとしてもキョジオーンに苦手意識があるので当たらないことを祈るのみ。
・サンダー
カイリューは出せない、ハリテヤマを出しても暴風で消し飛ぶ、テラスを切っても電気技や熱風が痛い。大体水ラオスが同居しているので初手ウインディも出しづらい。1回しか当たらなかったので助かった。
・高耐久の鋼タイプ(カイリュー選出時)
イーユイやウインディで圧をかけてはいるが来る回数を0にはできない。ハリテヤマなら相手できるがカイリューを出しているときに来られると面倒くさい。
戦績
188勝157敗 最終954位 レート最終最高1918
試運転や他のパーティーを使った試合もかなり混ざってます、このパーティーで潜り始めた時点での成績くらいは記録しておくべきでした・・・。
あとがき
ランクマ自体は昔からぼちぼちやっていましたが順位を意識するようになったのは今作のシーズン10からで、最終3桁というのは一つの大きな目標でした。
11/29に特大の上振れ(その日の勝率75%)を引いて今回のレートに到達し、3桁ボーダーギリギリなのは自覚しつつもそれ以上潜る勇気が出ず、最終日は一切対戦せず順位更新を連打するという情けない状況でしたが、何はともあれ目標を達成できてうれしく思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。